新型フォレスターに搭載されたe-BOXERの評価は?Advanceはおすすめできる?

2018年夏に発売された新型フォレスター。
すでに市場ではトップクラスの人気を集め、登場間もない段階から予約数を伸ばしています。
今回のフルモデルチェンジの目玉はなんといってもシリーズ初のハイブリッドが搭載された点です。
スバルのハイブリッドシステム「e-BOXER」の実力は実際のところどうなのか、ハイブリッド以外のモデルと比較した評価を詳しく見ていきます。

新型フォレスターのラインアップ

まずは今回登場した新型フォレスターのラインアップをご紹介します。
4つのモデルから成る新型フォレスターですが、どのような点に違いがあるのでしょうか。
ユーザー視点から考えてみます。

ハイブリッドのAdvanceが登場

今回のモデルから登場したe-BOXER搭載のAdvanceは、フォレスター初のハイブリッドシステムを採用。
厳密に言えばスバルは「ハイブリッド」の呼称は使用しておらず、「e-BOXER」と表現し差別化を図っています。
今回の新型フォレスターは「Touring」、「Premium」、「X-BREAK」、そして「Advance」の4つのラインアップから構成されています。
Advanceは2.0直噴エンジンにモーターがアシストし、ガソリン車にも劣らないトルク感を実現しています。
対してTouring、Premium、X-BREAKの3グレードは2.5L直噴エンジンを搭載し、最高出力はAdvanceを上回ります。

ガソリンエンジンとe-BOXERどっちが良い?

4つのグレードの動力性能を比較してみると興味深いことがわかります。
Touring、Premium、X-BREAKに搭載された2.5Lエンジンは184ps
対して2.0Lエンジンを搭載したAdvanceの場合は、エンジンが145psに加えてモーターが13.6psを発揮。
合計すると約158psで、ガソリン車である3グレードと比較するとパワーが抑えられていることがわかります。
しかし、最大トルクでは2.5Lエンジンのグレードは24.4kgf・mである一方、Advanceは25.8kgf・m(エンジン19.2kgf・m+モーター6.6kgf・m)。
最大トルクはAdvanceに軍配が上がる結果となりました。
力強い走りを求めるのであればAdvanceが有利といえます。

e-BOXERの評価は?

スバルのハイブリッドシステム「e-BOXER」はさまざまな場面で話題に上ることが多く、実際にAdvanceへ試乗したユーザーの声も多く聞かれるようになりました。
さまざまなメーカーからハイブリッドシステムは登場していますが、スバルの場合は「e-BOXER」の名の通り、ボクサーエンジンとモーターを組み合わせたシステムであることが最大の特徴です。
実際のところe-BOXERシステムの評価はどうなのか、さまざまな面から辛口に比較してみました。

燃費や環境性能は良い?

Advanceの燃費はJC08モードの場合18.6km/L
ハイブリッド車全体の中では特筆して燃費が良いという数値ではありません。
しかし、同クラスのSUVである日産「エクストレイル」のハイブリッドモデルが20.0km/Lであることを考えると、決して悪い数値ではないことがわかります。

乗り心地や静寂性は?

ハイブリッドならではの静寂性は優秀で、特に街乗りのようなストップアンドゴーの多い道路ではストレスを軽減してくれます。
また、今回の新型フォレスターから足回りも大幅に改良され、固めにセッティングされていた先代モデルに比べて乗り心地も高級車に引けを取らないものとなっています。
多少の悪路であってもショックを軽減してくれ、心地よいドライビングを実現します。

総合的な評価は?

今回のフルモデルチェンジによってターボ搭載モデルが消滅したことをマイナスに捉えるユーザーも多いです。
たしかにスバル特有のパワフルな走りを楽しむことができるターボモデルが姿を消したことは寂しい限りですが、同時にe-BOXER搭載のAdvanceが登場しました。
自動車業界全体が転換期を迎えようとしているなか、スバルも時代の流れに大きく舵を取ったことは評価できる点ではないでしょうか。
そして満を持して登場したe-BOXERシステムは、スバルの持ち味である走行性能の高さを維持しつつも環境に配慮した完成度の高い仕上がりとなっています。

e-BOXERとその他ハイブリッドシステムとの比較

一口にハイブリッドシステムと言っても、実はさまざまな方式に分類されます。
技術的な内容を解説すると長くなってしまうため、ここでは分かりやすくするためにフルハイブリッドとマイルドハイブリッドに分類して比較します。

フルハイブリッドとマイルドハイブリッド

「ハイブリッド車」を標榜する車であっても、燃費の良し悪しに差があると感じるユーザーも多いのではないでしょうか。
実はハイブリッドシステムの中でも、その設計思想によって「エンジンが主役」なのか「モーターが主役」なのか、もしくは「双方を補うもの」の3つに分類されます。
走りにこだわる車種であればエンジンを主役に、燃費にこだわる車種であればモーターが主役であったり、双方を補う形のシステムを採用することが多いです。
一般的にエンジンが主役のシステムは「マイルドハイブリッド」と呼ばれ、それ以外は「フルハイブリッド」と呼ばれることが多いです。
一概にどのタイプが良い・悪いと断定できるものではなく、ユーザーの求める自動車を作るために使い分けられています。

e-BOXERは走りを追求したマイルドハイブリッド

フォレスターは走りを追求したSUVであるため、マイルドハイブリッドのシステムが採用されています。
各メーカーは自社のハイブリッドシステムにさまざまな機能を付加し、オリジナルの名称を使用しています。
スバルの場合、ボクサーエンジンとモーターを併用したシステムであるため「e-BOXER」という名称が付けられました。
フォレスターをはじめとしたスバルの自動車の象徴は、その高い走行性能にあります。
ターボモデルが姿を消し、新たに登場したマイルドハイブリッドのe-BOXERに多くのファンが期待を寄せています。

Advanceをおすすめしたいユーザー

ハイブリッド車として高い性能を誇るAdvanceは、どのようなユーザーにおすすめなのでしょうか。
Advanceの特性や乗り味を考慮しながら、最適なニーズを考えてみます。

市街地の走行が多い

一般的にハイブリッド車は高速道路のような長距離よりも、市街地のような短い距離を走行する際に燃費が向上する傾向にあります。
Advanceもその例に漏れず、WLTC市街地モードでは18.6km/Lの低燃費を実現しています。
その他3グレードでは同様の条件において14.6km/Lであることを考えると、日常生活の中で買い物や通勤などに使用する際に最適なモデルといえます。
また、アイドリング時の静寂性や心地よい乗り味も市街地の走行に適しており、長く乗れば乗るほどコストパフォーマンスの高い1台となるはずです。
これまでSUVのウィークポイントでもあった燃費の悪さをクリアし、経済性の高い走りを求めるユーザーには最適な選択肢といえるのではないでしょうか。

トルク感のある走りを楽しみたい

Advanceはその他3グレードと比較して最大トルクが大きく、力強い走りが特徴的です。
悪路の走行にも向いており、あらゆる路面状況に対応できるSUVならではの強みを存分に発揮できることもポイントです。
ハイブリッドのSUVはパワー不足と感じるユーザーも少なくありませんが、スペックからもわかる通りガソリン車以上の力強さを誇るモデルです。

まとめ

新型フォレスターの目玉であるe-BOXERは多くの注目を集めています。
初めて登場したハイブリッドシステムのため、実際の乗り心地やエンジンフィーリング、燃費はどうなのか気になるユーザーも多いはず。
今回ご紹介した内容を参考に、購入にあたって検討してみてください。