【フォレスター】VS【エクストレイル】ミドルSUVで選ぶならどっち?

自動車の購入を検討する際に、同系統の車種をいくつか比較して決めるケースも多いです。
国産SUVの中で現在主流なのが、比較的コンパクトな作りのミドルSUVというジャンル。2000cc2500cc程度の手頃なサイズ感が魅力のミドルSUVは、幅広い年代のユーザーに広く支持されています。
中でも特に人気を集めているのが、スバル フォレスターと日産 エクストレイル。今回はこの2車種をさまざまな視点から比較し、どちらがおすすめなのかを徹底的に解説していきます。

動力性能で比較してみる

まずは自動車の基本であるエンジンの性能から比較してみましょう。ミドルSUVといえどもエンジン性能には妥協したくないというユーザーも多いです。
新型フォレスターには今回のモデルから登場したハイブリッド搭載モデルAdvanceもありますが、まずは標準的なノーマルエンジン同士で比較してみます。

排気量(cc) 最高出力 最大トルク
新型フォレスター 2498 136 kW (184 PS) / 5800 rpm 239 N・m (24.40 Kgf・m) / 4400 rpm
エクストレイル 1997 108 kW (147 PS) / 6000 rpm  207 N・m (21.10 Kgf・m) / 4400 rpm

当然ではありますが、新型フォレスターのほうが排気量が500cc大きいため、最高出力、最大トルクともに性能は上回ります。
日常生活において一般道を走行する分には不満はないレベルですが、高速道路や起伏の激しい峠道などを走ったときに安定感を発揮する新型フォレスターに軍配が上がります。車体重量がほぼ同程度であることを考慮すると、やはり500ccの差は大きいのではないでしょうか。

引用:https://www.subaru.jp/forester/forester/design/exterior.html

燃費で比較してみる

次に、気になる燃費について比較してみましょう。

新型フォレスター、エクストレイルそれぞれでノーマルエンジンの場合とハイブリッドモデルの場合で比較してみました。
新型フォレスターの駆動形式は4WDのみですが、エクストレイルの場合はFF4WD2パターンがあり、駆動形式によって燃費にも差が生じます。
同じ4WD同士で比較した際に、500ccの排気量の違いがありながらも燃費性能は1km/L程度の差に留まっている点は注目すべきポイントではないでしょうか。そして何よりも、ミドルクラスとはいえSUVでこの低燃費は十分な合格点といえます。

ノーマルエンジンモデル JC08モード燃費 10.15モード燃費
新型フォレスター 14.6
エクストレイル 15.6〜16.4

一方でハイブリッドモデル同士で比較してみると徐々にその差が開いてきます。エコカー減税の割引率もエクストレイルのほうが20%ほど有利であるため、総合的に見て燃費に関してはエクストレイルに軍配が上がる結果となりました。

ハイブリッドモデル JC08モード燃費 10.15モード燃費
新型フォレスター 18.6
エクストレイル 20.8

引用:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/x-trail.html

乗り心地で比較してみる

新型フォレスターとエクストレイルを比較したとき、両者は設計段階からコンセプトの違いが鮮明に浮き出ていることが分かります。
スバルといえばボクサーエンジンが有名ですが、当然新型フォレスターにもボクサーエンジンが搭載されています。ボクサーエンジンのメリットはエンジンを横に配置することによって車の重心を可能な限り低い位置にすることができる点です。SUVでありながらもワインディングや高速走行の安定度は高く、これまでSUVに乗ってこなかったユーザーであっても違和感なく乗りこなすことが可能です。

対してエクストレイルの場合は、SUVらしさを全面に押し出した印象の乗り心地です。これまでSUVを乗り継いできたユーザーであっても自然に受け入れることができ、視界の位置も高めであるため運転していて疲労を感じさせないメリットがあります。

ちなみに、自動車そのものの剛性や足回りを比較すると新型フォレスターに軍配が上がります。スバルグローバルプラットフォームという共通プラットフォームを採用していることも大きなポイントで、これはフォレスター以外にもインプレッサやXVなどでも実績があります。

自動車の設計やコンセプト、乗り心地としては対極にある両者ですが、一概にどちらが良い・悪いと判断できるものではありません。強いて言うならば、SUVらしさを追求するならばエクストレイル、初めてSUVに乗るユーザーには新型フォレスターがおすすめです。

引用:https://www.subaru.jp/forester/forester/design/exterior.html

価格帯で比較してみる

価格帯を見ていただいても分かるように、エクストレイルにはグレードによって最大で150万円以上の価格の開きがある一方、新型フォレスターは30万円程度の差に留まっています。なぜここまでの差があるのかといえば、グレードのラインアップ数に大きな違いがあるためです。

新型フォレスターのグレードの違いはハイブリッドの有無と装備の内容によって変わってきます。比較的シンプルな構成で、グレードも4つのタイプしかありません。
対してエクストレイルの場合は、駆動形式、ハイブリッドの有無、装備、定員数など、さまざまな要因によってグレードが細かに分かれています。

エクストレイルの最安グレードは219.8万円と手頃である一方、新型フォレスターの場合は280.8万円60万円近い開きがあります。同じ4WDのグレードで比較してみても、エクストレイルの場合は240.4万円であることを考えると、単純に価格帯で考えるのであればエクストレイルに軍配が上がります。

ハイブリッド(万円) ガソリンエンジン(万円)
新型フォレスター 310 280.8〜302.4
エクストレイル 339.4〜384.5 219.8〜356.5

引用:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/x-trail.html

コストパフォーマンスが高いのはどっち?

これまで比較してきた中で総合的にコストパフォーマンスという点で考えたとき、果たしてどちらに軍配が上がるのでしょうか。

現行のエクストレイルの登場は2013年、対して新型フォレスターは2018年夏に登場したばかりの車種です。また、ボディの剛性や新型のプラットフォームの採用などを考えると、新型フォレスターの良さが印象に残ります。

一方でエクストレイルには幅広いグレードがラインアップされ、さまざまなニーズに対応できる余地があります。
コストパフォーマンスという点で考えると、どちらも甲乙つけがたいものですが、この先長く乗り続けていくという点で考えたとき、やはり新型フォレスターに軍配が上がるのではないでしょうか。

現在のエクストレイルはフルモデルチェンジから5年以上が経過していることを考えると、いつ新型が登場してもおかしくない時期です。今後5年、10年と乗り続けていくことを考えると、できるだけ長く現行モデルとしての存在感を保っていたいもの。基本的な性能や車そのものの魅力はもちろん大切ですが、気持ちの問題として所有欲を満たしてくれる点においても、やはり新型フォレスターがコストパフォーマンスとして有利といえそうです。

 

引用:https://www.subaru.jp/forester/forester/design/exterior.html

まとめ

国産車の中でミドルSUVの人気は高まってきています。その中でもフォレスターとエクストレイルは歴史の長いモデルであり、長年乗り継いでいるユーザーも少なくありません。
新車の購入を検討する際にもライバル車として比較するケースが多いですが、今回ご紹介したフォレスターとエクストレイルも例外ではありません。
新型フォレスターの登場によって大きな盛り上がりを見せているミドルSUVの市場ですが、エクストレイルもいつ新型が登場してもおかしくない時期であることは確かです。後悔することのないよう、じっくりと検討しながら購入の参考にしてみてください。